Pythonの学習に使った書籍のレビュー【ソフトウェア開発編】
わけあってPythonでソフト開発することになってしまって早数ヶ月...
Pythonをより深く知るために読んでいる(読んでみた)書籍をまとめてみます.
基本的な文法(変数,if文など)や特定の専門領域(データ分析,GUIなど)が含まれている書籍もありますが,あくまでも「Pythonでよりよいコードを書く,ソフトウェアを開発するためにはどうすべきか」という視点で評価します.
星★の数でオススメ度を表していきます(MAXは★★★です).まだまだPythonは勉強中なので随時更新していければと思います.
パーフェクトPython (オススメ度★★)
パーフェクトJava(同じシリーズのJava版)がなかなか細かいところまで踏み込んでいてよかったので購入. が,基本的な文法やPythonでこんなことができるよといった応用の概論に終始してしまって,物足りない感が否めません.マルチスレッドなどは記載なし. 簡単なアプリの作り方はあるので,言語を問わずプログラミング自体の経験が浅い人やとりあえずPythonでアプリを作ってみたい人にはいいかも.
改訂版もあるみたい.
入門Python3 (オススメ度★★)
はい,オライリーです.よくも悪くもオライリー.
タイトルに「入門」とある通りで,上のパーフェクトPythonと同じような位置付けかな?
- 作者:Bill Lubanovic
- 発売日: 2015/12/01
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
実践Python3 (オススメ度★)
こちらもオライリー.
Pythonでのデザインパターンを勉強したくて買ったけど後悔した(笑)
やっぱり衝動買いはダメだな
パターンに関する基礎的な説明もないし,サンプルプログラムが作り込まれすぎていてなにがなんやらわけわからん.
「どこでこのパターン使ってんの???」って感じで終始頭が混乱.サンプルプログラムは著者のWebページからダウンロードする必要があるのもめんどくさい(ごめんなさい).
上級者になってから読むといいのかな...? 読まない気がする.
Effective Python (オススメ度★★★)
またまたオライリーですが,これはなかなかよかったです. Tipという形で紹介されていて「こういう風に書けばいいのか,リファクタリングすればいいのか」というのが具体的でわかりやすかったです. また,コード例も変に凝ったものもなく,読みやすかったです.
Effective Python ―Pythonプログラムを改良する59項目
- 作者:Brett Slatkin
- 発売日: 2016/01/23
- メディア: 大型本
Pythonではじめるソフトウェアアーキテクチャ (オススメ度★★★)
こちらもよかった!! タイトルに「ソフトウェアアーキテクチャ」とあるので当然といえば当然ですが,しっかり「どうやってソフトウェアを組むか」 ちょろっとした文法や組み込み関数や有名ライブラリの使い方はググればそれなりに出てきますが,ソフトウェアの作り方はなかなかネットでは見つけられない中,貴重な情報源です.特に単体テストやマルチスレッドに関する章が役に立ちました.
- 作者:Pillai,Anand Balachandran
- 発売日: 2019/02/22
- メディア: 単行本