米ドル建てで資産を増やすためのルーチン

タイミングを気にしていてはいつまでたっても買えない!

金融商品に投資をするときにどうしても出てきてしまうのが「安くなったときに買いたい」という気持ち.でも,タイミングを気にしていると上昇局面だったのに手を出せなかった...なんてことにもなりかねません(というか,なったことがある).

特に日本円の資産を外貨建で金融商品(株やETF投資信託など)に投資する場合はこの壁が2回(外貨の購入と商品の購入)現れるので,これをいかにして自動化,つまりルーチンにして知らず知らずのうちに積み立ていけるかが重要になってくると感じています.

「米国の証券会社で運用している」「毎月の給与から一定額を運用に回す」というスタイルを前提に,必要なステップごとに自動化できる方法をまとめてみました.

[STEP0] 給与から運用資金を確保

資産運用というか貯蓄するなら初歩中の初歩. 私は運用資金はソニー銀行をハブにしているのですが,おまかせ入金サービスで給与が振り込まれた銀行口座から毎月定額をソニー銀行へ移動させています.

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[STEP1] 米ドルのキャッシュを準備

移動させた資金を元手にドルを購入します.ソニー銀行の外貨積立で定期購入を設定できます. 購入のタイミングや購入額を細かく指定できるのはもちろん,上限レートも設定できるので「1ドル=140円を越えたら買わない」みたいな購入も可能です.

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購入した米ドルは海外送金に手数料がかかるのである程度の額になるまでは定期預金にしています.金利も高いしね.

[STEP2] 米国内銀行に米ドルキャッシュを移動

さて,いよいよ頑張って貯めた米ドルをアメリカへ送金するときがきました! ソニー銀行から証券会社の口座へは直接送金ができなくなってしまったので,米国内の銀行口座に送金します.

(少なくともソニー銀行では)定期的に海外送金を行うサービスはないので,残念ながらこちらを自動化することはできません. 年に1回か2回,米ドル定期預金のが満期になったタイミングで送金しています.

[STEP3] 証券会社に米ドルキャッシュを移動

米国内銀行から証券会社の口座への入金はACH(Automated Clearing House)という送金方法を選択することで自動化できます.Firstradeの場合は実行の頻度を細かく設定できます.少し日数がかかりますが,送金手数料をなくせるのでぜひとも活用しておきたいところです.

FirstradeでのACHセットアップについてはこちらに体験をまとめてみました.

weekendwarrior.hatenablog.com

[STEP4] 株式・ETFの買い付け

残念ながらこのステップも自動化できません.次の「総資産額を見える化」を実行するときに合わせて買い付けるようにしています.

投資信託(Mutual Funds)であれば自動購入できるのですが,$10,000以下の保持ではAccount Service Feeというのが年間$20かかってきたり1,定期購入には別途手続きが必要だったり2,初期購入金額がVFIAXで$500だったり,90日以上保有しないと解約時に$20ほど手数料が発生したり3となかなかハードルが高そうなので今は見送っています.

[おまけSTEP] 総資産額を見える化

資産の増強には必須ではないので"おまけ"としていますが,やはり「どれだけになったか?」が可視化された方がモチベーションを保てるので実行しています(ダイエットと一緒ですね).

具体的には現在の資産額がいくらなのか,銀行や証券会社などすべての口座の資産額を毎月エクセルシートに記録しています. これも残念ながら手動でやっています.が,「今月はいくらになったかな?」と確認作業も楽しみの一つになっているのでまあよしとしています.

やっぱりルーチン化が最強

海外送金を伴うこともあって完全にすべてを自動化できるわけではないですが,継続するためのハードルは少しでも下げていきたいです.